昭島M&A総合センターについて
昭島で育てた事業の価値を、次の担い手へ丁寧につなぐ。
昭島M&A総合センターは、会社や事業の譲渡を検討する経営者様と、新たな事業基盤を求める買収希望企業様の対話を支える民間のM&A相談窓口です。昭島市を中心に、立川市、福生市、八王子市、日野市、羽村市、武蔵村山市など多摩地域で営まれてきた事業について、売却を決める前の情報整理から、候補先の検討、条件協議、契約、引継ぎまで、各段階で確認すべき事項を分かりやすくご案内します。
当センターは民間サービスです。M&Aの成立、価格、時期、雇用維持、許認可承継、融資、保証解除、税務効果を保証するものではありません。

このセンターは、会社の未来を決める前の「整理の場」です
経営者にとってM&Aは、単に会社を売る手続ではありません。長年築いた顧客との関係、従業員の生活、取引先との約束、技術や屋号、地域での信用を、どのような形で次へ残すかを考える経営判断です。後継者が決まっていない、体力のあるうちに選択肢を知りたい、新しい投資をできる相手と組みたい、事業の一部だけを託したいなど、相談の出発点は一社ごとに異なります。
昭島M&A総合センターは、初めから第三者への譲渡だけを結論にしません。親族への承継、役員・従業員への承継、外部経営者の登用、資本提携、第三者承継、事業の継続保有を並べ、時間、資金、経営体制、家族の意向、株主関係、借入や個人保証などを比較します。そのうえでM&Aが検討に値すると判断した場合に、必要な準備と進め方を具体化します。
相談したことだけで会社情報が候補先に渡ることも、譲渡を義務づけられることもありません。支援契約、業務範囲、費用、秘密保持、情報開示、途中で見送る場合の扱いを確認し、経営者様が各段階で判断します。まず全体像を知りたい方は会社売却をお考えの方へとM&Aの流れをご覧ください。
売り手、買い手、情報収集、それぞれの入口を分けています
相談目的に合った入口を選ぶと、最初から必要以上の情報を送らずに済み、担当者とのやり取りも明確になります。どこへ連絡すべきか迷う場合は一般のお問い合わせに、相談の目的だけを記載してください。
譲渡を考え始めた経営者様
まだ売却を決めていない段階でも、社名を伏せたまま相談理由、希望時期、守りたい条件を整理できます。フォームに何を記載するかは譲渡相談の入口で確認できます。
買収・事業拡大を考える企業様
希望業種や地域だけでなく、買収目的、資金、意思決定体制、引継ぎ後の運営方針を整理します。登録は案件紹介や成約の保証ではありません。買収希望登録へ
価値や実務を先に学びたい方
企業価値診断、M&Aコラム、M&Aの検討例・解説から論点を確認できます。掲載記事やモデル例は個別案件の価格・成約可能性を保証しません。
昭島の地域と産業を、基準日を明らかにして読み解きます
昭島市は多摩地域の西側に位置し、市公式情報による面積は17.34平方キロメートルです。市の説明では、市制施行後に工場誘致による産業振興と都心通勤圏としての住宅整備が進んだ経緯が示されています。ものづくりの現場と暮らしを支える商業・サービスが近い距離にあることは、事業承継を考える際の重要な背景です。
昭島市の「統計あきしま 令和7年度版」に収録された2021年6月1日現在の経済センサス―活動調査では、民営事業所は3,330、従業者は47,809人でした。製造業は243事業所・10,957人、卸売業・小売業は758事業所・9,369人、医療・福祉は366事業所・7,010人、建設業は302事業所・2,023人です。これは2021年時点の統計であり、現在の事業所数を表すリアルタイム値ではありません。
同資料の公表値から計算すると、従業者4人以下の事業所は約6割、9人以下まで含めると約4分の3です。小規模な組織ほど、顧客との接点、見積り、品質判断、採用、資金繰りなどが経営者個人に集まりやすいことがあります。ただし、規模だけで依存度を決めつけず、誰が何を知り、誰が代替できるかを個社ごとに確認します。
地域統計は相場や成約可能性を示すものではありません。人口、交通、立地、産業構成を企業価値へ機械的に加点するのではなく、実際の顧客、契約、利益、人材、設備、許認可にどう結びついているかを資料で確かめます。地域の基本情報は昭島市「市の概要」、産業統計は昭島市「統計あきしま」で確認できます。
地域企業の価値を、数字の外側まで五つに分けて整理します
決算書は重要ですが、決算書だけでは翌日から事業を動かす条件までは分かりません。昭島で積み重ねた事業の強みを、買い手が検証でき、引継ぎ計画に落とせる形へ分解します。
顧客と商圏
法人・個人の構成、来店・訪問範囲、紹介、継続率、上位顧客への依存、単価改定の経緯を確認します。
人材と技術
資格、加工・接客・営業の技能、現場責任者、採用、教育、経営者依存、退職予定を整理します。
設備と拠点
工場、店舗、事務所、車両、機械、賃貸借、修繕、更新投資、個人名義資産を照合します。
取引と供給網
主要仕入先、外注先、物流、契約更新、最低発注、代替調達、経営者同士の口頭合意を見ます。
権利と信用
許認可、知財、屋号、ドメイン、顧客データ、図面、手順書、レビュー、地域での紹介関係を確認します。
地域の関係が近いからこそ、情報は段階を分けて扱います
取引先、従業員、同業者がつながりやすい地域では、情報が早く広がることを心配する経営者様もいます。秘密保持は「誰にも何も伝えない」ことではなく、目的に必要な人へ必要な範囲だけを、定めた順序で伝える運用です。
- 相談目的から始める初期相談では社名を伏せ、業種、地域、規模感、相談理由、希望時期、守りたい条件を伝えます。
- 匿名概要を確認する候補先の関心確認に必要な項目と、会社を特定しやすい固有情報を分け、公開前に内容を確認します。
- 相手と利用目的を見る候補先の買収目的、競合関係、閲覧者、検討体制を確認し、次の開示に進むか判断します。
- 承諾後に詳細を開示する秘密保持条件を確かめ、譲渡企業様の承諾と検討段階に応じて、必要な資料だけを共有します。
顧客名や従業員名だけでなく、設備写真の社名、製品形状、位置情報、ファイル名、メール履歴、共有リンクの権限から会社が特定されることもあります。資料ごとに閲覧者、複製・持出し、保存期間、アクセス記録、不成立時の返還・削除を決めます。情報管理の基本姿勢は情報セキュリティ方針とプライバシーポリシーで確認できます。
譲渡希望を「守りたいこと」「変えられること」「任せること」に分けます
希望条件を「できれば全部維持したい」とまとめるだけでは、候補先は実行可能性を判断できません。重要度、必要な期間、理由、代替案を言葉にし、価格との関係も含めて優先順位を付けます。
守りたいこと
従業員、主要拠点、屋号、品質、地域顧客、長期契約、特定サービスなどです。「誰を」「何年間」「どの条件で」守りたいのかを具体化します。
変えられること
設備更新、営業体制、価格、仕入、システム、人事制度などです。必要な投資額、実施時期、現場への影響を候補先と確認します。
次の経営へ任せること
経営権、採用、投資判断、ブランド展開、前経営者の役割などです。引継ぎ期間中の権限と最終決定者を曖昧にしません。
買収希望企業様には、買収後の運営仮説まで伺います
「多摩地域の会社を買いたい」「製造業を探している」だけでは、譲渡企業様が安心して情報開示を判断する材料になりません。買収目的、希望業種・規模・地域、予算、資金調達、社内決裁、調査体制に加え、引継ぎ後に誰が経営し、どのような投資を行うかを整理します。
戦略との整合
既存事業との相互補完、新規参入、人材・技術の獲得、地域拠点化など、買収目的と実行責任者を示します。
資金と意思決定
自己資金、融資、投資上限、承認機関、決裁予定を確認します。融資承認や資金調達を保証するものではありません。
情報管理
競合関係、閲覧者、外部専門家、データ保存、直接接触の制限、不成立時の削除を明確にします。
引継ぎ後の体制
経営者、現場責任者、雇用方針、設備投資、ブランド、取引先対応、統合作業の考えを準備します。
候補先の比較では提示価格だけでなく、条件の前提、資金の確度、意思決定の速度、地域での継続方針、従業員・取引先への説明、対話の姿勢も見ます。買収を検討する企業様は買収希望登録で必要事項をご確認ください。登録によって案件紹介、交渉参加、成約、投資回収が約束されるものではありません。
製造業・ものづくりでは、再現できる技術と供給条件を確認します
昭島では製造業が地域雇用を支える重要な分野です。製造業の承継では、機械の台数や売上だけでなく、図面、加工条件、品質基準、検査、治具、段取り、保全、認証、資格、外注網が、誰の知識によって支えられているかを確認します。熟練者の感覚に依存する工程は、すべてを短期間で文書化できるとは限りません。重要工程、代替可能性、教育期間を優先順位順に整理します。
主要顧客との基本契約、個別発注、価格改定、材料支給、金型・治具の所有権、図面の利用権、秘密保持、品質保証、製造物責任、環境調査への対応を確認します。上位顧客への依存が高い場合は、継続意向やチェンジ・オブ・コントロール条項を慎重に検討し、取引先へ説明する時期を当事者間で決めます。
工場の土地・建物が経営者個人や関連会社名義である場合、譲渡対象に含めるのか、賃貸で使い続けるのか、賃料、期間、修繕、原状回復を決めます。設備の簿価と実際の状態は一致しないことがあるため、稼働、保全履歴、更新投資、リース、担保、法定点検、事故歴を現物と資料で照合します。
小売・飲食・生活サービスでは、日々の来店理由を引き継ぎます
店舗事業では、立地だけでなく、来店圏、曜日・時間帯別の売上、客単価、再来店、予約、紹介、季節変動、口コミ、販促、店長やオーナーの接客力を見ます。POSや予約システムのデータがある場合も、利用規約、個人情報、アカウント名義、移行方法を確認し、数字の背景にある顧客体験を説明します。
賃貸借契約の名義変更・再契約、保証金、原状回復、設備の所有、営業許可、管理者、仕入条件、衛生管理、アレルギー対応、レシピや商標の権利は、事業が継続できるかを左右します。飲食店であれば食品衛生、酒類販売、深夜営業等の該当事項を個別に確認し、許可や届出が当然に移るとは考えません。
美容、クリーニング、修理、教室、ペット関連など生活サービスでは、担当者指名、回数券・前受金、会員契約、顧客履歴、事故対応、資格、設備、口コミアカウントを整理します。屋号を残したい場合は名称だけでなく、品質、価格、接客、保証対応のどこを継続するかを候補先と合意します。
建設・不動産・保守事業では、許認可と現場体制を先に見ます
建設、設備工事、内装、修繕、不動産、施設保守では、許可・登録、営業所技術者等(旧称:専任技術者)、主任・監理技術者、宅地建物取引士など、事業運営に必要な資格者と配置要件を確認します。株式譲渡で法人が存続する場合でも、役員や支配関係の変更届、欠格要件、責任者変更、契約上の承諾が必要になることがあります。
工事台帳、受注残、見積精度、原価管理、追加工事の承認、前受金、保証、瑕疵、事故、労災、安全教育、保険、協力会社との関係を整理します。売上が将来も同じように続くかは、案件ごとの採算、現場責任者、元請・下請関係、入札資格、紹介経路まで見なければ判断できません。
不動産を保有する会社では、事業価値と不動産価値を分けて検討することがあります。境界、賃貸借、担保、修繕、環境、用途、固定資産税などを専門家と確認し、株式譲渡・事業譲渡・不動産取引のどの範囲で進めるかを整理します。制度や許認可の判断は所管行政庁、弁護士、行政書士、税理士等へ個別に確認します。
医療・福祉・専門サービスでは、利用者保護と継続性を優先します
医療、介護、障害福祉、保育などでは、法人形態、指定・許可、管理者、専門職の配置、加算、記録、請求、事故・苦情対応、個人情報を確認します。事業譲渡などで運営主体が変わると、指定や契約を個別に整える必要が生じることがあります。申請・審査に要する期間を所管庁へ早めに確認し、サービスを止めないための前提条件と日程へ反映します。
利用者、家族、従業員、連携先への説明は、秘密保持と継続運営を両立する順序で計画します。「雇用を維持する」「サービスを続ける」という意向だけでは手続は完了しません。誰が雇用主・契約主体になるか、同意や再契約が必要か、記録をどう移すか、資格者がいつまで在籍するかを具体的に決めます。
士業、IT、人材、教育、法人向けサービスでは、資格業務、担当者依存、顧客契約、ソースコード、クラウド、ドメイン、外部委託、個人情報、知財の帰属を確認します。資格者個人との信頼が売上を支える場合、譲渡後の役割、紹介方法、引継ぎ期間、競業・勧誘に関する条件を、合理性と法的有効性を踏まえて検討します。
完璧な資料を待たず、「ある・ない・確認中」を一覧にします
資料が不足しているから相談できないわけではありません。所在と未確認事項を先に整理し、優先順位を付けて補います。推測で空欄を埋めたり、都合の悪い事実を隠したりせず、課題、対応案、責任者、期限を示すことが信頼につながります。
会社・株主
履歴事項、定款、株主名簿、議事録、株券、関係会社、名義株、親族・関連当事者との契約を確認します。
財務・資金
決算書、申告書、試算表、資金繰り、借入、担保、個人保証、リース、保険、簿外債務を整理します。
取引・組織
顧客・仕入先、契約、受注残、単価、外注、組織、雇用条件、資格、キーパーソン、退職予定を見ます。
資産・権利
不動産、設備、在庫、知財、許認可、ドメイン、システム、管理者権限、個人名義資産を照合します。
実態収益の検討では、役員報酬、家族給与、関連当事者取引、一時的な売上・費用、保険、修繕、設備投資などを、根拠とともに区別します。将来の利益を大きく見せるために費用を消すのではなく、現在の運営と引継ぎ後の運営で何が変わるかを説明します。
売上の季節性、上位顧客への依存、設備更新、採用難、原材料高、クレーム、訴訟、税務調査などのリスクも早めに共有します。課題があること自体より、発見が遅れて交渉の前提が崩れることが問題になり得ます。準備テーマはコラムでも確認できます。
企業価値は、一つの計算式や無料診断だけでは決まりません
企業価値評価には、時価純資産に収益力等を加味する考え方、将来キャッシュフローを現在価値へ割り引く考え方、類似会社や取引事例と比較する考え方などがあります。どの方法も前提により結果が変わり、評価額は唯一の正解でも成約価格の保証でもありません。会社の規模、事業特性、資料の精度、成長・リスク、取引手法に応じて、方法と前提を選びます。
実際の譲渡条件は、現預金・借入、運転資金、設備投資、退職金、税務、個人保証、役員貸付金、引継ぎ、表明保証や補償などと一体で決まります。見出しの金額だけで比較せず、株式価値、事業価値、企業価値、手取り額、支払時期がそれぞれ何を指すかを確認します。
企業価値診断は検討の入口として利用できますが、入力情報に基づく概算や参考情報と、詳細な調査・交渉を経た取引条件は別です。診断結果だけで税務判断、設備投資、退職、候補先選定を決めないでください。取得費、税率、対価配分、役員退職金、不動産などは個別事情で変わるため、実行前に税理士等へ確認します。
株式譲渡と事業譲渡では、引き継ぐ範囲と手続が異なります
中小企業のM&Aでは株式譲渡と事業譲渡がよく検討されますが、どちらが常に優れているわけではありません。資産、負債、契約、雇用、許認可、税務、株主構成、承継したい範囲によって選択が変わります。
| 主な観点 | 株式譲渡 | 事業譲渡 |
|---|---|---|
| 対象 | 会社の株式を譲り、法人格は原則として同じままです。 | 合意した事業の資産・負債・契約等を選んで移します。 |
| 契約・資産 | 会社の権利義務は原則存続しますが、契約上の承諾・通知が必要な場合があります。 | 対象を特定し、個別の移転、名義変更、相手方の同意が必要になりやすい方法です。 |
| リスク | 簿外債務や偶発債務を含め会社に残る事項をDDで確認します。 | 対象外を選べる一方、切替漏れや事業空白が起きない工程管理が重要です。 |
| 雇用・許認可 | 法人は同じでも変更届、審査、契約条項等を個別確認します。 | 労働者本人の真意による承諾や、許認可の再取得・承継手続が必要になる場合があります。 |
合併、会社分割、資本提携など別の選択肢が適する場合もあります。スキーム名から結論を決めず、何を残し、何を移し、誰が対価を受け取り、どの契約・許認可をいつ切り替えるかを一覧にします。法律・税務・会計上の効果は弁護士、税理士、公認会計士等へ個別に確認してください。
相談から引継ぎまで、判断の節目を確認して進めます
以下は一般的な流れです。案件規模、手法、当事者の合意、許認可、資金調達により、順序、期間、要否は変わります。次へ進む前に、目的、開示範囲、費用、責任者、撤退条件を確認します。サイト内の案内はM&Aの流れでもご覧いただけます。
- 初期相談背景、後継者、希望時期、守りたい条件、株主・家族の状況を社名非開示の段階から整理します。
- 選択肢の比較親族内・従業員・第三者承継、継続保有、資本提携を比べ、M&Aを進めるか判断します。
- 支援契約の確認業務範囲、立場、報酬、利益相反、秘密保持、専任、直接交渉、解除、テール条項を確認します。
- 資料整理と価値検討会社、財務、取引、人材、資産、許認可を整理し、評価方法と前提を確認します。
- 匿名での候補探索譲渡企業様が確認した匿名概要を用い、候補先の目的、体制、関心を確かめます。
- 秘密保持と詳細開示相手と閲覧者を確認し、承諾のうえ必要な情報を段階的に開示します。
- 面談・意向表明価格だけでなく、事業計画、雇用、拠点、役割、資金、条件の前提を対話します。
- 基本合意・DD独占交渉、日程、調査範囲を合意し、財務・法務・税務・事業等を調査します。
- 最終契約・決済価格、支払、表明保証、補償、前提条件、保証、許認可、引継ぎを確認して実行します。
- 引継ぎ・PMI初日、30日、100日など案件に合う計画で、運営、組織、会計、IT、取引先対応を引き継ぎます。
デューデリジェンスは、欠点探しではなく前提をそろえる調査です
デューデリジェンス(DD)では、財務、税務、法務、事業、労務、IT、環境など、案件に必要な分野を専門家と調査します。目的は売り手を責めることではなく、価格、契約、引継ぎ計画の前提を当事者間でそろえることです。資料の正確性、質問への回答、現場との整合が信頼に直結します。
資料を一度に無制限に渡す必要はありません。質問表、開示一覧、データルームの権限、閲覧ログ、更新履歴を管理し、個人情報や営業秘密は匿名化・マスキング・集計値を使います。原本と加工版を区別し、どの時点の資料か、誰が説明したかを記録します。
調査で課題が見つかった場合、価格調整、前提条件、是正、補償、エスクロー、取引見送りなどの選択肢があります。表明保証と補償の範囲、期間、上限、免責を読み、保険の利用を検討する場合も補償対象と除外を確認します。契約文言は一般解説だけで判断せず、弁護士等の助言を受けてください。

調査の後を見据える
DDで得た情報を最終契約だけに閉じ込めず、引継ぎ項目、責任者、期限へ変換します。設備更新、契約切替、採用、アカウント移行、従業員説明など、成立後に必要な作業を早い段階から可視化します。
従業員への配慮は、意向だけでなく手法と手続で具体化します
雇用を大切にしたいという希望は重要ですが、M&Aの手法によって労働契約の扱いが異なります。株式譲渡では雇用主である会社は原則同じですが、組織、役割、就業条件の変更をどう説明するかが課題になります。事業譲渡で労働契約を移すには、譲渡会社と譲受会社の合意に加え、対象労働者本人の真意による承諾が必要です。会社分割には労働契約承継法に基づく通知や異議申出等の手続があります。
説明時期が早すぎると秘密が広がり、遅すぎると不信につながることがあります。経営陣、キーパーソン、全従業員の順序を案件ごとに決め、伝える事実、未決事項、質問窓口を準備します。雇用維持、処遇、勤務地、役割、退職金、年休、社会保険などについて、約束できることと検討中のことを分けます。
労働条件の変更、同意取得、労使協議、個人情報の開示は、弁護士や社会保険労務士等と確認します。厚生労働省の企業組織再編に伴う労働契約承継等の案内も参照してください。M&Aを行えば雇用が必ず維持されるという保証はありません。
契約・許認可・個人保証は、成立前に切替条件を確認します
取引契約、賃貸借、リース、代理店契約、フランチャイズ、共同開発、補助金、借入には、経営権変更時の通知・承諾・解除条項が含まれることがあります。契約一覧を作り、相手方へ連絡する時期と担当者を決めます。口頭の約束も、相手、内容、期間、証拠、変更可能性を記録します。
許認可・指定・登録は、業種、行政庁、法人形態、M&A手法により承継の扱いが異なります。事業譲渡で別法人へ事業を移す場合、当然に許認可が移るとは限りません。株式譲渡でも役員、支配関係、責任者、設備等に関する届出・審査が必要なことがあります。再申請、承継届、審査期間、営業空白の回避策を所管行政庁へ確認し、最終契約の前提条件にします。
経営者保証は、買い手が「引き継ぐ」と述べただけで解除されるとは限りません。保証先金融機関との協議、債務の返済・借換え、担保解除、必要書類を確認し、誰がいつ何を行うかを契約とクロージング手順へ反映します。解除や借換えの成否を当センターが保証するものではありません。
個人情報と営業秘密は、目的・相手・期間を決めて扱います
顧客、利用者、患者、従業員、採用応募者などの個人データをM&Aで扱う際は、個人情報保護法、各業法、契約、社内規程を確認します。契約前のDDで本人同意なしに提供できる場合であっても、利用目的・取扱方法、漏えい時の措置、交渉不成立時の返還・削除、安全管理措置を契約で定めることが必要です。
初期段階では匿名化、マスキング、集計値を利用し、詳細情報は必要性が生じてから閲覧者を限定します。データルームではダウンロード、印刷、持出し、アクセスログ、保存期限を管理します。候補先の外部専門家や資金提供者へ共有する場合も、誰が閲覧するのかを確認します。
承継後も、原則として承継前の利用目的の範囲を確認し、その範囲を超える利用には本人同意等が必要になる場合があります。個別の適法性は専門家へ確認してください。一般的な考え方は個人情報保護委員会「個人情報保護法ガイドライン(通則編)」、当サイトの取扱いはプライバシーポリシーをご覧ください。
譲渡企業様の仲介手数料0円。対象範囲と契約条件を確認してください
当センターが譲渡企業様から受領する仲介手数料は0円です。この説明は「M&Aに関連して一切の費用が生じない」という意味ではありません。弁護士、税理士、公認会計士、司法書士、社会保険労務士、行政書士、不動産鑑定等の外部専門家へ個別業務を依頼する費用、登記、許認可、調査、証明書、交通、データルーム、公租公課その他の実費・公的費用は、必要に応じて別途発生する場合があります。依頼前に、誰へ何の費用を支払うのか、金額または算定方法、税、キャンセル時の扱いを確認します。
また、買い手側等から受ける報酬の有無、当センターの業務範囲、仲介・助言上の立場、相手方との関係、利益相反への対応を、契約前の説明書と契約書で確認してください。専任条項、直接交渉制限、テール条項、契約期間、中途解約、秘密保持、損害賠償の効果も質問できます。
仲介手数料0円であることは、M&Aの成立、希望価格、手取り額、候補先の紹介、一定期間での完了、雇用維持、許認可、融資、個人保証解除、補助金、税務効果を保証しません。公開方針は利益相反管理方針、中小M&Aガイドライン遵守方針、利用規約・免責事項で確認できます。
成立は終点ではなく、事業を動かす引継ぎの始まりです
PMI(買収後の経営統合)は、M&A成立後に事業と組織を統合し、目的を実現するための作業です。中小企業では、制度を一度に統一することより、顧客対応、給与、支払、受発注、許認可、IT、現場指示などを止めないことが優先される場合があります。成立前から「初日に誰が何を決めるか」を準備します。
初日まで
決済、権限、口座、印章、アカウント、従業員説明、主要取引先、緊急連絡網を確認します。
最初の30日
資金、売上、原価、受注、品質、勤怠、顧客・仕入先の反応を把握し、優先課題を共有します。
100日程度
経営方針、組織、会議体、採用、設備投資、IT、ブランド、営業計画を案件に合わせて具体化します。
継続的な見直し
目標と実績、離職、顧客、品質、資金、システム移行を確認し、計画を固定せず更新します。
前経営者の引継ぎ期間では、肩書、権限、勤務日数、報酬、顧客・従業員への紹介、意思決定が衝突した場合の扱いを決めます。「しばらく残る」という表現だけにせず、役割と終了条件を明文化します。従業員には変わること・変わらないこと・未決事項を分けて説明し、質問窓口を設けます。
中小企業庁は中小PMIガイドライン、分析ワークシート、アクションプラン等を公表しています。資料は一般的な枠組みであり、個社の成果や統合効果を保証するものではありません。規模と目的に合わせて使い、法務・税務・労務・IT等の専門論点を別途確認します。
制度資料を確認し、納得できる支援を選んでください
昭島M&A総合センターは独立した民間相談窓口です。専門家のセカンドオピニオンを求めることもできます。
中小M&Aガイドライン
中小企業庁「中小M&Aガイドライン」は、支援業務、手数料、秘密保持、利益相反、最終契約、経営者保証などを確認する中心資料です。2024年8月改訂の第3版を入口にします。
助成金や補助金は募集期間、基準日、事前支援要件、審査が変わります。利用できることや採択を前提に取引日程・価格を決めず、申請時点の公式情報を確認してください。M&A支援機関登録制度も、個別案件の適法性、価格、成約、支援品質を国が保証する制度ではありません。
このページで紹介する法務、税務、労務、個人情報、許認可、公的制度、地域統計は一般的な情報です。個別案件へそのまま適用できるとは限らず、法令改正や制度変更もあります。実行前に公式情報と弁護士、税理士、公認会計士、司法書士、社会保険労務士、行政書士等の専門家へ確認してください。
昭島M&A総合センターについてよくある質問
相談前に確認されやすい事項をまとめました。以下は一般的な回答であり、個別案件の成約、価格、時期、雇用、許認可、保証解除、案件紹介などを保証するものではありません。
まだ売却を決めていなくても相談できますか。
はい。親族内承継、従業員承継、第三者承継、継続保有を比べる段階から相談できます。相談だけで候補先へ情報が渡ったり、譲渡が義務づけられたりするものではありません。
会社名を伏せたまま相談できますか。
初期相談では社名を伏せ、業種、地域、規模感、相談理由、希望時期、守りたい条件から話せます。詳細開示は相手、秘密保持、目的を確認し、譲渡企業様の承諾を得た別の段階です。
相談には何を準備すればよいですか。
完璧な資料は不要です。後継者、株主、決算書の所在、借入・個人保証、主要顧客、人材、許認可、希望時期について、分かる範囲と未確認事項を分けてください。
赤字や債務超過でも相談できますか。
相談は可能ですが、候補先の探索や成立を保証するものではありません。赤字の原因、資金繰り、負債、事業単位の採算、改善余地、必要資金を正確に整理します。再生や廃業を含む他の選択肢が適することもあります。
譲渡企業側の費用は本当に0円ですか。
当センターが譲渡企業様から受領する仲介手数料は0円です。ただし、外部専門家費用、登記、許認可、調査、公租公課、その他の実費・公的費用が別途生じる場合があります。依頼前に負担者と算定方法を確認します。
企業価値診断の金額で売却できますか。
診断や評価は参考となる範囲であり、成約価格の保証ではありません。資料、評価方法、将来予測、借入・現預金、条件、DD、交渉により結果が変わります。企業価値診断を見る
相談から成立まで何か月かかりますか。
一律には言えません。準備状況、候補先、調査、許認可、資金調達、株主、条件協議で期間は変わります。短期間の成立を優先して重要な確認を省かないことが大切です。
従業員にはいつ説明しますか。
案件ごとに決めます。秘密保持と信頼の両方を考え、キーパーソン、全従業員への順序、説明者、質問窓口を準備します。雇用や労働条件は手法により扱いが異なるため専門家と確認します。
雇用を必ず維持できますか。
希望条件として候補先と協議できますが、当センターが雇用維持を保証するものではありません。対象者、期間、処遇、勤務地、法的手続、契約上の実効性を具体的に確認します。
個人保証は必ず解除されますか。
いいえ。保証先金融機関との協議や手続が必要で、買い手の約束だけで解除が完了するとは限りません。返済、借換え、担保解除を含む工程を成立前に確認します。
許認可は買い手へそのまま移りますか。
業種、許認可、M&A手法で異なります。株式譲渡でも届出・審査が必要な場合があり、事業譲渡では再申請等が必要になりやすいため、所管行政庁へ早めに確認します。
買い手登録で必ず案件を紹介されますか。
いいえ。登録は案件紹介、交渉参加、成約を保証しません。買収目的、資金、意思決定体制、運営方針、譲渡企業様の意向、案件との適合性を踏まえて検討されます。
競合企業も候補先になりますか。
候補になり得ますが、顧客、価格、技術、人材等の情報開示リスクを慎重に見ます。候補先の目的、閲覧者、開示範囲、直接接触、不成立時の削除を確認し、譲渡企業様が判断します。
相談した内容は外部へ公開されますか。
利用目的、保存、共有範囲を確認して扱います。ただし情報漏えいリスクをゼロにする保証はできません。機密資料は初回から無制限に送らず、相手と範囲を確認して段階的に共有してください。
一部の事業だけ譲渡できますか。
事業譲渡や会社分割等が選択肢になり得ます。移す資産、負債、契約、雇用、許認可を特定し、個別の同意・手続、税務、残る会社への影響を専門家と確認します。
途中で検討を中止できますか。
契約上の義務、独占交渉、費用、秘密情報の返還・削除等を確認したうえで見送ることができます。中止条件や中途解約の扱いは支援契約・基本合意を締結する前に確認してください。
掲載されている事例は実際の支援実績ですか。
M&Aの検討例・解説には公開情報、解説、モデルケース等が含まれる場合があります。記事の出典と注記を確認し、当センター自身の成約実績や自社の結果と同一視しないでください。
会社を売るか決める前に、守りたい未来から整理しませんか
相談前に、運営主体、契約相手、支援範囲、仲介・助言上の立場、費用、利益相反、秘密保持、途中で見送る条件を確認してください。昭島M&A総合センターの運営情報は運営会社ページで確認できます。「昭島」という名称は主な相談対象地域を示します。
会社名を伏せたまま、相談理由、希望時期、守りたい条件から始められます。売却を決めていなくても構いません。買収を検討する企業様は、買収目的、資金、意思決定、引継ぎ後の運営仮説を準備してください。双方が前提と責任を理解し、途中の判断を積み重ねることが、納得できる事業承継への第一歩です。